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ここでは買取屋と呼ばれる違法金融の手口を紹介します。
「クレジットカードのショッピング枠の現金化」と呼ばれるものと同じです。
買取屋のやり方は、相談者にクレジットカードで商品を買わせ、それを買い取るというものです。
例えば、50万円の商品を買わせ、買取屋が40万円で買い取ると相談者は40万円の現金が手に入ります。
しかし、1か月後にはカード会社から相談者に50万円の請求がきます。
すると50万円の融資に対して、1月で10万円の金利を払ったのと同じになります。
これは年利に換算すると240%もの暴利であり、もちろん法律違反。
買取屋は一種の闇金であるわけです。
もちろん、クレジットカード会社はこうした行為を禁止しています。
カード会社にバレたら、規約違反でカードの利用は停止されます。
相談者にクレジットカードで買わせる商品は移り変わっています。
かつてはパソコンや人気の家電製品が用いられました。
確実に転売できるからです。
そのため、クレジットカード会社はパソコンや家電の連続購入に制限をかけるようになりました。
利用上限枠内の金額であってもいったん決済を保留し、本人に電話確認してから許可するようになっています。
本人に電話がつながっても、不審な点があれば許可しません。
このため、パソコン等は買取屋には使いにくい商品となりました。
これに代わる手口は、自社の店舗の商品を買わせるというもの。
何かを50万円で買わせ、すぐに40万円で買い戻すという具合です。
商品はクレジットカード会社に感づかれにくいものなら、何でもいいわけです。
ギフトカードや新幹線のチケットは嵩張らず、購入行為も自然なのでよく用いられます。
これは金券金融・チケット金融とも呼ばれます。
逆に、ほとんど価値のない商品が用いられることもあります。
つまらないデータが入ったCD-ROMセットとかです。
ネット上の業者はこの方法を用います。
インターネットでのクレジットカード・ショッピング枠現金化の手順は次の通り。
送られてくる商品はもちろんほとんど価値のないものです。
キャッシュバック率は90%以上とか、最高98%とか一見魅力的な数字を掲げています。
しかし、仮に90%でも100万円借りて1月で10万円の利息です。
年利で120%であり、こんなものに手を出せば早晩行き詰まるのは見えています。
加えて、最初の説明になかった各種の手数料が引かれていたり、最悪はお金が振り込まれないケースもあります。
どんなにお金に困っていても手を出してはいけないものです。