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闇金と取引してしまうのはどのような人でしょうか?
闇金は多彩な集客システムを持っています。
複数の観点から客層をまとめてみました。
闇金利用経験者
闇金を利用すると債務が爆発的に膨らみます。
返済のための借り入れが必ず必要になりますが、その相手は必ず闇金になります。
そもそもまともな金融機関から借りられないために闇金との取引が始まったのですから。
というわけで、闇金利用経験者は重要な見込み客です。
利用者のリストは闇金の間で売買されています。
返済に困っていると別の闇金から「タイミングよく」融資のお誘いがきたりします。
実は、それは名簿が出回っているということなのです。
ただ、闇金利用経験者はすでにしゃぶりつくされて「しょっぱい客」(儲からない客)になっているものも含まれます。
だからこそ、闇金業者はそれを売ってお金に替えようとするわけでもあります。
自己破産者
自己破産を申し立てた人の事は、官報という政府の日刊紙に載ります。
金融機関の回収担当などごく限られた人しか読まない出版物ですが、闇金は熱心にチェックしています。
自己破産して免責を得ると、借金はいったん全額返済免除になります。
しかし、その後も稼げなくて生活苦にあえぐことが多く、闇金にとってはおいしい見込み客となります。
多重債務者
銀行、信販、消費者金融など、いろいろなところで借りて首が回らなくなっている人も闇金の良い見込み客です。
正規の金融機関は個人の信用情報を共有しており、借金の多い人や過去に事故歴があって貸せないブラックの人はわかります。
そういう情報を管理する機関は主要なもので3つありますが、闇金業者は本来アクセスできないはずです。
しかし、そういう信用情報はどこからか流出して売買されているようです。
特にブラックの人はもうまともな業者から借りられないのですから、闇金にとっては最高の見込み客です。
闇金は自分からアプローチするだけでなく、相手が引っかかってくる撒き餌や罠をあちこちに仕掛けています。
アナログな昔の仕掛け
昔は電貼り(電柱の張り紙)、チラシ投函、雑誌広告などで集客していました。
今はもうないと思います。
デジタルな今の仕掛け
今はホームページ、SNS、掲示板などネットが中心です。
たとえば「ブラックでも借り入れ」などと検索すると、闇金を紹介するサイトがたくさん出てきます。
さも優良企業のように紹介していますが、「ブラックOK」と言っている時点で全部危険な闇金です。
また、最近は応対のやわらかな「ソフト闇金」が増えていて、検索すると自らそう名乗る業者のHPがたくさん見つかります。
「闇金からしか借りられないのは仕方ないが、ソフトなら大丈夫だろう」とでも思うのでしょうか?
これも第一印象をイメチェンしただけで、中身は同じ闇金です。
SNSでお金のない様子をアップしていると、親切めかした融資のお誘いが来ることもあります。
掲示板で個人間の融資を装って誘いをかけてくる場合もあります。
儲け話やギャンブル情報のサイトに情報を入力させたり、メルマガ登録という方法でも、闇金は見込み客情報を集めています。
真っ白な客
アナログな昔の仕掛けにしろ、デジタルな今の仕掛けにしろ、一定の割合で真っ白な客がかかってくるそうです。
つまり銀行やサラ金でいくらでも借りられるのに、わざわざ闇金に連絡してしまう人です。
世間知らずで、闇金のことなど何も知らず、人のいい人がこういうことをします。
たまたま広告を見かけて、自分にはどんな借り先の選択肢があるかなど考えもせず、連絡してしまうのです。
途中で危ないと気づいて降りられればいいが、そうでないと何の必然性もないのに地獄に堕ちることになります。
闇金が好むのは、従順で気弱で、人に相談せず、勇気や行動力のない人です。
まともな金融ではなく犯罪なのに「借りた金を返すのは人として当たり前だろ?」と言われて納得してしまう人。
冷静に考えたら返済しきれるはずがないのに、「利子だけでも」と支払いを続けてしまう人。
「何か解決法はないか?」と調べたり、相談しない人。
こういう人は自分たちの言いなりになる人間ATMで、彼らの大好物です。
逆に嫌うのは、納得するまで突っ込んで聞いてくる人です。
闘争心や行動力があり、警察・消費者センター・弁護士などに積極的に相談しかねない人です。
闇金は常に新規顧客を求めていますが、ややこしそうな相手は深追いしません。
ただ、本来はしっかりした性格でも多重債務で苦しめられていると、気弱になり、判断力も低下します。
また、自分は強い人間だと思っていたのに、実際に脅しや嫌がらせに遭うと、まるで抵抗力がないと思い知ることもあります。
くれぐれも好奇心で闇金を試したりしないことです。