占有屋|闇金融の手口

占有屋|闇金融の手口

不動産を利用したヤミ金のしくみ

PR
闇金とグルになって家の乗っ取りを行う占有屋というのもいます。

 

占有屋自体が金を貸すわけではないですが、不動産のある借り手はグルでやられる可能性があるので、知っておくべきです。

 

1回の滞納で家を乗っ取る占有屋の手口について説明します。

 

 

占有屋の手口

借り手が不動産を持っている場合、闇金に接触すると、相手は占有屋とタッグを組んでくる場合があります。

 

その場合、融資の際に債務者から下記の3種の書類を取ります。

 

3点セット

  • 建物賃貸借契約書
  • 建物明渡承諾書
  • 動産売却承諾書

 

これらは彼らの間で3点セットと呼ばれています。

 

ヤミ金融への返済を一度でも遅らせると、家を占拠し、家財道具を売り払ってもよいという内容が書かれています。

 

そして、彼らは実際にこれを実行し、家族は着の身着のままで放り出されます。

 

占拠した建物には「○○商事管理物件につき立入禁止」などの貼り紙をし、連絡先として携帯電話の番号のみを表示して、関係者を住まわせて占拠を継続します。

 

金目の家財道具は売り払い、換金します。

 

建物は事情を知らない第三者に賃貸したり、競売にかけられた時は高額な立退料を請求したりします。

 

貸し出す相手は、普通の賃貸住宅を借りにくい、不法滞在外国人などのワケアリの場合も多いです。

 

警察が来ても3点セットを提示して占拠の正当性を主張し、民事不介入の原則に従って引き取らせます。

 

しかし、弁護士によれば、いかなる書類があろうとも、こうした行為は住居侵入罪や不動産侵略罪に該当する犯罪行為とのことです。

 

こんな事態になったら、素人では対抗不可能ですから、早めにこうした問題に詳しい弁護士に相談することです。