闇金の金利が高すぎる|完済は不可能だし法律上不必要

闇金の金利が高すぎる|完済は不可能だし法律上は返済不要

高すぎる金利に驚愕する男性

闇金に実際借りてみて、「金利が高すぎる」と頭を抱えている方に向けた記事です。

 

まず、それがいかに高くて法律を無視しためちゃくちゃなものか検証します。

 

とても完済できそうにないと絶望されているかもしれませんが、心配は無用です。

 

解決策もお伝えします。

 

闇金に強い弁護士・司法書士

闇金の金利の検証

合法的な金利の上限

貸金業の金利は利息制限法で規制されており、上限があります。

 

利息制限法の上限

元本 金利の上限
10万円未満 年利20%以下
10万円以上 100万円未満 年利18%以下
100万円未満 年利15%以下

 

現在の合法範囲は、最高でも年利20%以下です。

 

闇金の金利

 

闇金の金利一覧

金利の通称 意味 年利換算
トイチ 10日で1割 10%÷10日×365日=365%
トサン 10日で3割 30%÷10日×365日=1,095%
トゴ 10日で5割 50%÷10日×365日=1,825%
シューバイ 1週間で2倍(=10割) 100%÷7日×365日=5,214%
シューニ 1週間で2割 20%÷7日×365日=1,043%
ヒイチ 1日1割 10%×365日=3,650%

 

現代闇金の標準金利はトゴ
闇金ウシジマくんの金利設定もトゴです。

 

「ソフト闇金」と呼ばれるジャンルでは、トサンとシューニが標準です。

 

参考記事

 

「ヒイチで借りる人なんかいるのか?」と思うでしょうが、います。

 

ギャンブラーに「1万円貸すから明日1万千円返して」と言えば、「そんなの、勝てば楽勝で返せる」と考えて借りるのです。

 

闇金の金利は、ミナミの帝王・萬田銀次郎のトイチだと思っている人も多いですが、違います。

 

あれは20世紀の古い話で、今の闇金はもっとえげつないのです。

 

闇金と合法の金利比較

闇金の金利が合法金利の上限である年率20%の何倍なのか、一覧表を作ってみました。

 

金利の通称 計算 倍率
トイチ 365%÷20%=18.25 約18倍
トサン 1,095%÷20%=54.75 約55倍以上
トゴ 1,825%÷20%=91.25 約91倍
シューバイ 5,214%÷20%=260.7 約261倍
シューニ 1,043%÷20%=52.15 約52倍
ヒイチ 3,650%÷20%=182.5 約183倍

 

溜息をつきたくなる倍率です。

 

スピード違反で例えると、時速40km制限の道を80kmで走っているレベルではありません。

 

新幹線や飛行機なみの高速で走り抜けているようなものなのです。

 

こんなもの、返せるわけがありません。

支払を即座に停止すべし

物理的に返済不可能

すでに見たように現代の闇金の金利は「違法な高金利」というレベルを超えためちゃくちゃなものなのです。

 

「違法な貸金業」というより、「貸金業に見せかけた詐欺」というべきレベルです。

 

年収が1,000万円ある人でも早晩返済に行き詰まります。

 

ましてあなたの場合は、どんなに働いて節約しても絶対返済できないレベルなのです。

 

相手は完済を妨害する

「親に借りて完済し、縁を切ろう」と思ってもそうはさせてくれません。

 

こんな暴利で返済できるなら、まだまだこの先も血を吸えるいい獲物です。

 

放しはしません。

 

返済の際にも前もって連絡を入れ、入金口座の指定を受けるはずです。

 

完済しようとするとわざと連絡不能にして入金させないようにします。

 

そして「電話が通じなかった」と言うと、「こちらでは障害は起きていない。そちらのシステムの問題では?」と言います。

 

別な方法で断ち切らないと、一生寄生されるのです。

 

金利も元本も支払義務なし

闇金の高金利は違法なので法律上の支払い義務がないのは当然です。

 

しかし、実は闇金の場合、元金も返済義務がないのです。

 

2008年の最高裁判決で結論が出ています。

 

参考:闇金に係る最高裁判決(金融庁)

 

それ以前は「いくら闇金でも元金まで返済義務なしというのはおかしいのではないか?」という議論が10年くらい続きました。

 

しかし、現代の闇金のやり方があまりにも悪質なので、そこまでやらないと断ち切れないだろうという判断になったのです。

 

ちなみに闇金の元金は法律上の借金・負債ではなく、「不法行為に基づく給付」です。

 

平たく言うと「相手に損害を与える目的で渡したお金」という意味です。

 

取引継続自体が大リスク

実は今、闇金が指定する銀行口座にお金を振り込む行為自体が大変なリスクになっています。

 

以前は入金口座には不正に入手した他人名義の口座を利用していました。

 

しかし昨今は銀行の審査の厳格化によって口座開設が難しくなり、不正口座の相場が高騰しています。

 

口座凍結に遭うたびにどんどん使い捨てるわけにいかなくなってきました。

 

このため、闇金は「客振り」という手法を使うようになってきました。

 

この手法を使っていた場合、あなたも闇金のグルだと誤解されて銀行口座を凍結されるリスクがあります。

 

そうなると全ての金融機関の口座を凍結され、正社員就職はおろかタイミーのバイトさえできなくなります。

 

参考記事

 

今すぐ返済をやめるべきなのです。

 

法律家は即解決できる

「そうは言っても、取り立てが怖く、迷惑行為も激しいので、返済をやめられない」

 

おそらくそうおっしゃるでしょう。

 

闇金対応をやっている弁護士・司法書士に相談してください。

 

警察は暴力沙汰など事件が起きるまでは動いてくれません。

 

夜逃げなどしたら、今以上に悲惨な人生になります。

 

自己破産すれば、合法な貸金業者の借金は帳消しになりますが、闇金にはかえっておいしいエサになります。

 

解決できるのは法律家です。

 

彼らが受任通知を出せば、即日~数日で取り立てが止まります。

 

信じられないかもしれませんが、本当にそうなのです。

 

闇金に強い弁護士・司法書士

 

参考記事

非免責債務は消えない

銀行、消費者金融、カードローンなどの合法的借金は、自己破産すれば帳消しになります。

 

しかし自己破産してもなくならない「非免責債務」というものがあります。

 

非免責債務の例

  • 税金(所得税や住民税)
  • 下水道料金
  • 養育費

 

あなたは闇金の返済を優先して税金を滞納しているのではないですか?

 

それ、優先順位が逆です。

 

闇金には法律的に何も支払う必要がないのです。

 

しかし、税金は最後まで消えません。

 

闇金が「強制執行する」「給与や預金を差し押さえる」と言ってくることがあります。

 

しかし闇金の貸付行為自体が違法なので、実は闇金は強制執行などできません。

 

しかし、税務署や市役所の市税係は強制執行をしてきます。

 

支払猶予の相談には乗ってくれますが、いよいよ支払わないとなってくると、本当に差し押さえに来ます。

 

そうなる前に今すぐ闇金への支払を止めて、滞納している税金を少しでも減らすようにしてください。

 

参考記事