闇金に夜逃げはNG|人生を棒に振る理由|法律家の力を借りるのが得策

闇金に夜逃げはNG|人生を棒に振る理由|法律家の力を借りよ

夜逃げの後のもぬけの殻の家

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闇金の取り立てや嫌がらせに苦しんで夜逃げを考える人もいます。

 

しかし、時代錯誤的でデメリットしかなく、悲惨な人生を送ることになります。

 

もっといい解決策をお教えします。

 

目次
  1. そもそも逃げる必要があるのか?
  2. 夜逃げのメリットとデメリット
  3. 夜逃げした後の悲惨な人生
  4. 法律を使ったよりよい解決

そもそも逃げる必要があるのか?

あなたは闇金の攻撃性に恐れをなして、冷静な判断力を失っていると思います。

 

客観的に見て逃げる必要はまったくないことを最初に示します。

 

今は訪問しての脅迫・暴力は稀

まず現代の闇金の実像を正確に理解していらっしゃらない可能性があります。

 

ウシジマくんは大昔の闇金

「闇金ウシジマくん」のようなマンガ・ドラマでは凄惨な暴力が描かれ、あんな目に遭うのかと思うと怖くなるのもわかります。

 

しかし、事務所を構えて客と直接会うあのスタイルは大昔の話です。

 

実際、ウシジマくんのモデルは1995~2005年頃に活躍した実在の闇金トキタセイジ氏で、彼は回想録も書いています。

 

法規制の強化

2006年に改正貸金業法が成立し、2010年から完全施行されて、闇金の取り締まりが厳しくなりました。

 

無登録の貸金業者が事務所なんか構えていたら即逮捕されます

 

客と直接会うこと自体が摘発される元なので、今は接触を避けます。

 

携帯の普及

携帯が普及して直接会わなくても効率よく商売ができるようになりました。

 

そのはしりが090金融ですが、今では客と一度も会わない営業スタイルが標準化しました。

 

あなたも取引相手の闇金と会ったことは一度もないはずです。

 

ガラケーからスマホに進化して、振込も携帯でできるようになりました。

 

写真を撮られるリスク増大

昨今は至る所に防犯カメラがあり、誰もがカメラ付きの携帯を持っています。

 

いつどこで写真に撮られるかわかったものではありません。

 

写真から人物を特定する警察の捜査技術も進歩しています。

 

昔のように家に来て脅迫したり、暴力を振るえば高確率で逮捕されてしまいます。

 

だから今の闇金は口では威勢のいい事を言いますが、姿を現すことはまずありません。

 

闇金の専門家も証言

闇金解決で有名な司法書士にインタビューした際も、そう言っていました。

 

クライアントも自分もたくさん嫌がらせを受けてきたが、姿を現して危害を加えられたことはない、と。

 

 

現代の回収手法は信用毀損が主

今は直接の暴言・暴力ではなく、借り手の周囲の人間の信用を毀損して回収する手法がメインです。

 

貸し付ける前に親兄弟・友人など周囲の人の情報を入手しておきます。

 

堅い職業の人ほど、闇金から電話がかかってくるだけで信用ダメージを負います。

 

だから、お金で解決しようとする人も出てくるのです。

 

直接危害のリスクは低い

以上のように、今は昔と違って直接何かされるリスクは低いです。

 

あなたや周囲の人に電話をかけてきたり、勝手に出前を注文したりといったことがメインです。

 

それだけのことに対してすべてを投げうって姿をくらますのですか?

 

あまりに犠牲が大きくて適切な対策に思えないのですが、いかがでしょうか?

 

闇金は金利も元金も支払義務なし

直接危害の恐れはなくとも、闇金が要求するお金をとても用意できない。

 

そのプレッシャーに耐えられないので逃げ出したい・・・その気持ちもわかります。

 

しかし、そもそも闇金には法律上何も支払う必要がないのをご存じでしょうか?

 

法定上限金利の何十倍、何百倍という馬鹿げた違法金利だけではありません。

 

最高裁が元金返済義務なしの判決

2008年の最高裁判決で元金も返済の必要なしという結論が出ているのです。

 

参考記事:ヤミ金融業者に係る最高裁判決(金融庁のサイト)

 

この判決が出るまで「いくら闇金でも元金まで返済義務なしというのは倫理的におかしいのでは?」という議論が10年ほど続きました。

 

しかし、現代の闇金の悪質さは度を越えており、ここまでしないと悪は断ち切れないとの判断になったのです。

 

闇金の借金は借金ではない

ちなみに闇金からの借入は、法律上の負債、借金ではありません。

 

法律的には「不法行為に基づく給付」と見なされています。

 

わかりやすく言うと「相手に損害を与える目的で渡したお金」という意味です。

 

それを「返済義務がある借金」と思い込まされているだけなのです。

 

取立てや嫌がらせを止めればいいだけ

対面での脅迫・暴力の危険は低いし、返済資金の用意も必要ない。

 

そうなるとますます夜逃げなどする意味がなくなってきます。

 

そうは言っても、自分や周囲の人への絶え間ない取り立て電話や嫌がらせが耐え難いのはわかります。

 

しかし、裏を返せばそれさえ止めれば、身を隠す必要は完全になくなるのです。

 

その方法はあります。

 

闇金対応のできる法律家(弁護士・司法書士)に依頼すればいいのです。

 

かれらが受任通知の電話を入れると、通常は即日から数日の間で闇金の行為は止まります。

夜逃げのメリットとデメリット

既に見たようにそもそも夜逃げをする必要性が薄いと思います。

 

しかし、仮に夜逃げをしたとして、メリットとデメリットを比較します。

 

まずは夜逃げをして半年くらいまでの短期的スパンでの損得を考えてみます。

 

メリット

昼夜を問わない闇金の鬼電からは逃れます。

 

周囲の人の「また、おまえの借入先から会社に電話があった。なんとかしてくれ!」という苦情も聞かずに済みます。

 

メリットはこれだけです。

 

ひとときの安心は得られますが、1週間もしないうちに別の心配が心に広がっていくでしょう。

 

デメリット

 

法的リスク

あなたは闇金に対しては何の法的義務もありませんが、ほかの合法業者への義務を放棄することになります。

 

銀行や消費者金融、カード会社などへの債務不履行。

 

正式に解約せずに賃貸物件を離れた契約違反。

 

これらはすべて違法行為で、夜逃げをやめて正常生活に戻ろうとした時に大きな足かせになります。

 

例えば損害賠償請求です。

 

信用・社会的信用の失墜

逃げることで将来的な信用に深刻な悪影響が及びます。

 

銀行口座はすべて凍結され、再度新規に開設してもらえる日が来るとしても遠い先でしょう。

 

銀行口座がないということは致命的な信用の欠落です。

 

まっとうな会社で就職機会が得られないし、タイミーのバイト代さえ受け取れません。

 

周囲の人もあなたを信用のおけない人物とみなして距離を置くでしょう。

 

追跡・報復リスク

闇金業者やその背後にある組織による報復のリスクはかえって増します。

 

身元が明確で家族や友人とつながりのある人間を襲撃するのは逮捕の危険が大きい。

 

今の闇金はそんなことはしません。

 

しかし、どこの誰ともわからない人間で周囲に知人もいないなら、拉致でも何でもやり放題です。

 

見つかったら最後、保証はありません。

夜逃げした後の悲惨な人生

夜逃げした場合、その後の長い人生はどうなっていくのか?

 

長期的視点で見ていきます。

 

読み終える頃には夜逃げなどする気がなくなっているはずです。

 

著しい低収入

正社員雇用には「住民票記載事項証明書」を求められます。

 

しかし、住民票を移すと居所がバレるので出せません。

 

今時、バイトやパートでも給料は振り込みが普通で、銀行口座がないと働けないことが多いです。

 

タイミーで賃金を受取るのにさえ、銀行口座が必要です。

 

いきおい働き口は、訳ありの人が集まる危険で劣悪な環境の低賃金の職場に限られてきます。

 

劣悪な住環境

住民票も銀行口座もなければまともな住宅は借りられません。

 

多いのは車上生活で全国を点々とする方法です。

 

車がない場合は、長期滞在者を受け入れているインターネットカフェなどが住処になってきます。

 

さもなくば訳あり職場の寮などです。

 

医療が受けられない

健康保険証が使えないので、医療費が高すぎて医者に行けません。

 

  1. 低収入による栄養バランスの悪さ
  2. 劣悪な住環境から来る身体的ストレス
  3. 将来の不透明感から来る心理的ストレス
  4. 不十分な医療ケア

 

4つの問題が複合して体を壊す人が多いです。

 

子供を通学させることは可能

 

例外的な救済措置あり

義務教育は通常は住民票のある場所で受けます。

 

よって転校手続きには住民票の移動が必要ですが、事情を話せばなしで許可してもらえます。

 

子供自身に非がないことで義務教育を受ける権利を侵害しないように、こうした救済措置が取られています。

 

ただ、健康保険証が使えないのは子供の健康維持に大きな障害になります。

 

通学させない選択をした場合

また、よく調べずに無理だと判断して、子供を学校に通わせない選択をする親もいます。

 

NHKスペシャル「”消えた”子どもたち」(平成26年12月22日放映)では、夜逃げ家族の子供が取材されていました。

 

一家6人で車上生活をし、風呂は入らず、トイレは公園。

 

子どもの一人ケンジくんは小学4年から1年半、学校に通えませんでした。

 

発覚の契機は、父親が病死して子どもが保護されたことです。

 

こういうことをすると子どもの心に一生消えない傷を残し、社会適応に困難をきたす場合も多いです。

 

夜逃げ自体がよくないですが、やってしまった場合もなんとか学校には通わせてやるべきです。

法律を使ったよりよい解決

夜逃げしないで問題を解決するにはどうすればいいのか?

 

それは法律をフル活用することです。

 

手順をコンパクトに示します。

 

闇金問題の解決

最初に闇金の取り立てをやめさせ、縁を切る必要があります。

 

これは合法的借金を軽減する債務整理とは別です。

 

すでに述べたように、闇金は「合法的借金」ではなく、そもそも「債務」ではないからです。

 

先に闇金を片付けないと債務整理には進めません。

 

やり方は簡単で、闇金問題に対応している弁護士・司法書士に依頼するだけです。

 

受任通知するだけで早ければ即日、おそくとも数日中に取り立てが止まります。

 

ウイズユー司法書士事務所など、債務整理も手掛けている先生に頼めば、両方ともワンストップで済みます。

 

詳しい事情とおすすめの法律家については、下記の記事を読んでください。

 

闇金解決の方法とおすすめの法律家

 

 

債務整理

闇金を解決しても、銀行・カード・消費者金融などに多額の借金が残るのが普通です。

 

それを何とかしないといけません。

 

債務整理とは?

借金は返すのが筋ですが、現実にそれができなくなった人を救済する措置が債務整理です。

 

簡単に言うと、ブラックリスト入りなど信用低下の犠牲を払うかわりに、借金を減額する手続きです。

 

債務整理の3種の方法

下記の3つの方法があり、借金の大きさや借り手の状況に応じて選びます。

 

ペナルティの小さい順です。

  1. 任意整理
  2. 個人再生
  3. 自己破産

自己破産になるとほとんどのものを手放すことになりますが、メリットもあります。

 

借金がゼロ、返済がゼロになり、収入は全部自分のものになる点です。

 

もちろん色々不都合はありますが、夜逃げよりはずっとましです。

 

過払い金に救われる場合も

債務整理の進め方は標準化されていて、最初に過払い金をチェックすることになっています。

 

過払い金とは、テレビCMの表現を借用すると「払いすぎていた金利」のこと。

 

貸金業法改正以前は「グレーゾーン金利」というものが存在しました。

 

違法だけど罰はない、違法だけど借り手が承知で払うなら受取っていいという、奇妙な金利があったのです。

 

法改正で、それは要求すれば返金してもらえることになりました。

 

これが過払い金です。

 

過払い金が大きいと、自己破産しなければならないものが任意整理で済んだりします。

 

債務整理そのものが不要になる場合もあります。

 

古い借金がある人には思いも寄らぬ救いが待っているかもしれないということです。

 

まとめ

このように法律家の力を借りれば、あなたの借金問題は解決できます。

 

くれぐれも夜逃げなど考えず、まっとうな解決方法を採択してください。