アコムやアイフルは闇金?借りたら終わり?

アコムやアイフルは闇金?

闇金と消費者金融の違い

PR
アコム、アイフル、レイクなどの消費者金融は本当は闇金ではないか?

 

苛酷な取り立てを行う「借りたら終わり」の業者では?と疑う人が多いです。

 

この疑問に答えるページです。

 

 

消費者金融の起源は「サラ金」

アコム、アイフル、レイクなどの消費者金融は合法業者で、現在は取り立ても冷静・事務的です。

 

確かに、消費者金融の起源は苛酷な取り立てで悪名を馳せた「サラ金」です。

 

サラ金とは「サラリーマン金融」の略。

 

70年代から多くの夜逃げ・自殺者を出し、90年代には社会問題になりました。

 

ヤクザ顔負けの暴言の録音が国会で取り上げられました。

 

それがニュースでお茶の間に流れ、一般消費者を震え上がらせました。

 

そういう意味で「黒歴史」を持つのは事実です。

 

親の世代では「消費者金融は借りたら終わり」と信じる人が多いのも無理はありません。

 

 

かつてのサラ金の雄「武富士」

暴言が一番ニュースに流れたサラ金が「武富士」です。

 

1966年に創業され、2010年に倒産した今はもうない会社です。

 

テレビCMが大人気
90年代には業務内容との関係が不明なダンスCMが一世を風靡しました。

 

「武富士ダンサーズ」は人気で、学園祭などで真似する人も多かったです。

 

芸能人が参加したバージョンのCMも次々に出しました。

 

テレビでいつも見るので安心感もあり、サラ金の怖いイメージは薄かったです。

 

 

裏では地獄の取り立て
そんな表向きのイメージとは裏腹に、返済遅延者にはヤクザのような追い込みをかけていました。

 

もちろん、そんな噂はありましたが、何しろ30年前の話です。

 

今と違ってSNSもなかったですから、個人の出来事が社会に拡散するにはとても時間がかかったのです。

 

悪行の露呈、業績悪化、倒産
しかし、ついに悪行を隠し通せない日が来ました。

 

苛酷なノルマを課して部下を恫喝する音声も公開されました。

 

武富士の悪行を追及するジャーナリストに対し、創業者の武井会長は盗聴をしかけます。

 

しかし、これがバレて有罪判決を食らい、2003年会長を辞任。

 

これ以降、あのダンスCMは自粛されます。

 

2000年代後半には過払い請求などの影響で業績が悪化。

 

2010年にはついに会社更生法の適用を申請し、倒産しました。

 

 

現在の消費者金融への道

アコム、アイフル、レイク、プロミス・・・

 

生き残って現在テレビCMをさかんに流している消費者金融はみんなサラ金出身です。

 

20世紀には程度の差こそあれ、武富士と似たようなことをやっていたのです。

 

貸金業法改正
しかし、サラ金の取り立てが社会問題化して、法規制も強まっていきます。

 

2010年には貸金業法が改正され、それまでのサラ金のやり方が通用しなくなりました。

 

下記は改正内容の一部です。

  • 過剰貸し付けの抑制
  • 上限金利の引き下げ
  • グレーゾーン金利の撤廃

 

グレーゾーン金利とは?
昔あった「違法だが罰則はない高金利」のことです。

 

金利を制限する法律は「利息制限法」と「出資法」の2つがあって、出資法の上限の方が高いです。

 

出資法の上限を超えた金利を取ると、罰せられます。

 

しかし、利息制限法の上限以上でも出資法の上限以下なら罰はありませんでした。

 

合法<利息制限法の上限<グレーゾーン金利<出資法の上限<処罰

 

違法だけど、借り手が承知で借りるならOKだったのです。

 

これがグレーゾーン金利で、当時は25%、27%といった高金利が普通でした。

 

過払い金返還の負担
グレーゾーン金利と利息制限法の上限の差額は「払いすぎた金利」です。

 

後年、要求すればそれを返してもらえるようになったのが「過払い金」です。

 

法律事務所が長年テレビCMで集客しているので、一度は聞いたことがあるはずです。

 

消費者金融にしてみれば大変です。

 

20世紀には、罰則のない違法金利でウハウハ儲けていた。

 

それを何年何十年も後になって「返して!」と言われるのですから。

 

業績悪化で銀行傘下に
金利も引き下げられ、貸し過ぎはダメと言われる。

 

過払い金返還もとてつもない金額になる。

 

そういうわけで2010年以降、消費者金融はどんどん体力がなくなっていきました。

 

そのため、相次いで銀行の傘下に入りました。

 

昔、ヤンチャしていた子が、食えなくなって堅い会社に就職したようなものです。

 

今は安全な業者に
というわけで、今の消費者金融は法を遵守する安全な会社です。

 

改正貸金業法は乱暴な取り立てを厳禁しており、罰則は重いです。

 

金利も銀行のカードローンと大差ありません。

 

サービス名 所属銀行系列
アコム 三菱UFJフィナンシャル・グループ
アイフル 業界3位。大手で唯一、銀行系列に属さない。
レイク SBI新生銀行グループ
プロミス SMBCグループ(三井住友銀行と同じ)

 

アイフルは銀行系列ではないですが、正規の登録をしている合法な貸金業者で、危険はありません。

 

今はテレビCMをしている大手消費者金融なら、危険はありません。

 

マイナーな中小は登録チェックを
知名度の低い中小の消費者金融については、金融庁の「貸金業者登録一覧」に載っているか、確認してください。

 

登録業者であれば、まず危険はないです。

 

 

闇金は消費者金融とは別物

闇金というのは、今挙げたような会社とは全然別物なのです。

 

闇金の出現は90年代後半
90年代前半までは、合法業者のサラ金が堂々と違法行為をしていました。

 

違法なグレーゾーン金利で儲け、ヤクザまがいの取り立てをしていました。

 

それが社会問題になって制限を受け始めた時、闇金が登場しました。

 

金利の高さも暴力性も、サラ金をはるかに上回る存在です。

 

初期の闇金の姿
「闇金ウシジマくん」はこの時代に暗躍したトキタセイジという人物がモデルです。

 

 

つまりマンガに描かれた内容が初期の闇金の実態に近いということです。

 

接客用の事務所を構え、金利はトゴ(10日で5割)。

 

取り立てはしばしば暴力的でした。

 

この時代には五稜会ヤミ金融事件八尾ヤミ金事件などの大事件も起きています。

 

トイチ(10日で1割)のミナミの帝王・萬田銀次郎やナニワ金融道は、もっと昔の時代設定です。

 

2010年~闇金の進化
しかし、現代の闇金はウシジマくんの世界とはまた変わったものになっています。

 

変化のきっかけの第一は、2010年の改正貸金業法で無登録の貸金業が厳罰化されたこと。

 

10年以下の懲役もしくは3,000万円以下の罰金、またはその両方です。

 

事務所を構えて顧客に顔を見せるわけにはいかなくなりました。

 

変化のきっかけの第二は、携帯電話の普及です。

 

iモード搭載のガラケーが1999年に、iPhoneは2007年に発売されました。

 

これで店など構えなくても、安全・効率的・低コストで闇金を営業できるようになりました。

 

現代の闇金の姿
現代の闇金は店舗を持ちません。

 

違法に入手したスマホを持ったチームが末端の組織。

 

ケータイそのものが店であり、会社です。

 

複数の会社を名乗っていても、実は同じ組織かもしれません。

 

利用者の側からは、場所も組織もまったくわかりません。

 

登記しているわけでも看板を出しているわけでもない。

 

ですから、会社名などあってないようなものです。

 

そして末端組織の上に10層くらいの管理組織のピラミッドがあります。

 

警察の捜査が入ると、そこから下の組織をトカゲの尻尾のように切り捨てます。

 

下の者は上の階層の者の情報を全く持っていません。

 

だから親玉をつかまえることは至難の業なのです。

 

まとめ

闇金と消費者金融の関係など、わかっていただけたでしょうか?

 

現代の闇金、それは事務所を構え、会社登記し、テレビCMを流すような存在では全然ないのです。

 

アコムやアイフルは闇金ではなく、危険性はありません。

 

ただし、借り過ぎにはご注意を。

 

そして、もし闇金への返済に苦しめられているなら、下記のサイトを訪れてみてください。