貧困ビジネス(門倉貴史)|闇金関連文献リスト

貧困ビジネス(門倉貴史)|闇金関連文献リスト

「貧困ビジネス(門倉貴史)」の要約

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読者に代わって闇金関係の書籍を読み、要約を紹介しています。

 

皆さんの情報収集にお役立てください。

 

今回は「貧困ビジネス」 (門倉貴史 著 幻冬舎新書)です。

 

貧者を搾取するビジネスは闇金も深く関連しています。

 

 

本と著者

門倉氏はテレビでも活躍する経済評論家。

 

慶応義塾大学を卒業後、第一生命経済研究所主任エコノミストなどの経歴があります。

 

この本は、貧しい人を食い物にする「貧困ビジネス」の実態をレポートした内容です。

 

そういう商売は昔からあるわけですが、近年は貧富の差が拡大していることと、貧困ビジネスの内容が多様化していることで、社会の注目が集まっているのです。

 

貧困ビジネスには闇金に直接間接に関わっているものも多いです。

 

貧困ビジネスのターゲット
貧困ビジネスのターゲットになりやすいのは下記のような人たちだそうです。

 

消費者金融からも借りられなくなってヤミ金融から借りるしかなくなりそうな層とまさに重なっていますね。

 

貧困ビジネスのターゲット

人数(万人)

調査時点

ワーキングプア(働く貧困層)

1308

2007

短期派遣労働者(日雇い含む)

346

2007

生活保護受給者

157

2008

ホームレス

1.85

2007

ネットカフェ難民

0.54

2007

多重債務者

97

2008

 

貧困ビジネスのいろいろ

 

ゼロゼロ物件
保証金ゼロ・敷金ゼロ、しかも家賃も安いという条件で集客し、入居させる。

 

ほんの数日の家賃滞納で鍵を付け替えて入れなくし、高額な違約金を徴収するもの。

 

保証人ビジネス
低所得の人は、各種のローン契約や賃貸住宅入居の契約に必要な保証人を見つけるのが困難。

 

保証人が見つけられない人に、報酬目当てに保証人を引き受ける人をマッチングするビジネス。

 

依頼者が返済できなくなった場合は会社が補償することを謳っているが、その責務を果たさずに、保証人が本当に肩代わりするケースも。

 

ホスト狂いにして風俗に沈めるビジネス
家出少女や貧しい女性にホストが接近し、店に招いてツケで飲ませる。

 

快楽中毒にし、かつ支払い義務があることを忘れさせる。

 

売掛金がかなりたまったところで突如返済を要求し、当然応じることができない相手を風俗業者に売り渡す。

 

ホームレスから生活保護費を奪うビジネス
ホームレスは住所がないことを理由に生活保護費を受給することが困難。

 

彼らに善意を装って住居を提供し、受給を申請させ、その大半を搾取する。

 

リセット屋
自己破産者や多重債務者にニセの養子縁組を斡旋して、名前を変えさせる。

 

これによって信用情報機関に記録のない状態にリセットし、借り入れをさせ、その大半を奪う。

 

日本版サブプライムローン
悪徳不動産会社が所得証明の偽造を手伝って、低所得世帯にマイホーム購入の夢をかなえてやる。

 

ローンが通れば不動産会社は全額支払いを受けて、縁が切れる。

 

無理なローンを組んだ世帯はほどなく破綻し、家は競売にかかる。

 

レンタル店と質屋がグルのヤミビジネス
ローレックスなどの高級品を1日3000円等のレンタル費で借りられる店に集客。

 

その品でお金が借りられる質屋があることをほのめかす。

 

実際に質入れすると融資してもらえるが、出資法の上限を大幅に上回る暴利。

 

これは質屋は貸金業者ではないため、出資法の制限を受けないことを利用した商法。

 

質流れになってしまった場合は、レンタル屋が損害賠償を請求。

 

レンタル品はコピー商品だが、損害賠償は本物の値段で行う。

 

多重債務者・自己破産者リストビジネス
消費者金融の退職者や倒産した消費者金融に勤務していた社員が会社のリストを売却。

 

闇金の営業リストに活用されている。

 

銀行口座・携帯電話買取ビジネス
お金に困っている人に銀行口座を作ってくれたら買い取るとか、携帯電話を契約してくれたら買い取るというアルバイトを持ち掛ける。

 

それらは振り込め詐欺や闇金ビジネスに不可欠の道具を提供することになる。

 

闇金の犠牲者層が闇金ビジネスの実行環境を支えるという構図。

 

知らない間に振り込め詐欺に加担したことになり、逮捕されるケースも。

 

弱者救済を名目にした募金寄付金詐欺
大災害が起こるとニセの募金・寄付金サイトが多数立ち上がり、お金を振り込ませたり、カード情報を入力させたりする。

 

弱者から直接奪うビジネスではないが、弱者を利用している卑劣さは同じである。

 

人々の募金寄付金への警戒を高めることで、弱者にお金が届きにくくすることにもつながっている。

 

世界の貧困ビジネス
臓器売買斡旋、人身売買など悲惨な貧困ビジネスが多数存在する。

 

中国人女性を日本で合法的に働ける形で連れてくるための偽装結婚斡旋ビジネスも。

 

ホームレスなどを集めて報酬を与えて、形だけの入籍をさせ、女は風俗で働かせる。