路地裏拝金エレジー(トキタセイジ)|闇金関連文献リスト

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「路地裏拝金エレジー」の要約

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読者に代わって闇金関係の書籍を読み、要約を紹介しています。

 

皆さんの情報収集にお役立てください。

 

今回は「路地裏拝金エレジー」(トキタセイジ著 蒼竜社 刊)

 

「闇金ウシジマくん」のモデル人物が激白している一冊です。

 

 

本と著者

著者のトキタセイジ氏は、人気漫画「闇金ウシジマくん」のモデルになった人物です。

 

専門学校を中退後、消費者金融で勤務し、その後闇金業者として独立、悪名を轟かせました。

 

「路地裏拝金エレジー」は当時の実話エピソードを13話収録したものです。

 

2014年の初版発売時点ですでに貸金業は引退していました。

 

本の要約

 

第1話 同級生オカンくん
客が高校時代の同級生の母親だと気づいてしまった。

 

アパート経営をしており、いざという時は奪うものがあるので、客としては上玉だが・・・

 

いつもは非常な金貸しに徹しているが、この時だけはさすがに情が湧き、脅して追い返したという話。

 

第2話 ピンサロ嬢ママくん
夫と小学生の子供がいて、ピンクサロンで働いていてお金も持っているのに、高金利で毎週借りては返済に来る女の話。

 

傍目には無意味な行動だが、彼女は社長に好意を抱いているようで、事務所で過ごすのが居心地よさそうだった。

 

そんなことを繰り返していた彼女はある時、残債を完済して縁が切れた。

 

離婚し、親権をもったので、ちゃんとした母親になるのだという。

 

あれから年月が経ち、四十路に入った今、彼女はどうしているだろうか。

 

好きでもない男との間に生まれ、風俗で稼いだ金で育てられた子供はどんな人生を生きるのだろう、とも思う。

 

第3話 中年フリーターくん
3万円くらいから始まってすでに100万円以上に膨れ上がっている、さえない中年がいた。

 

結婚していて、奥さんがアイドルの追っかけをやって散財している。

 

離婚したいというので、弁護士を紹介してやると、うまく離婚できたようだった。

 

救いのないお人よしで、トキタを信頼しきって先生呼ばわりしている。

 

しかし、トキタの狙いはこの男の母親の持ち家だった。

 

男を言いくるめて公正証書を作らせ、母親を説得して売らせ、1000万円払わせることに成功。

 

たいへんなぼったくりだが、男は完済に成功し、2600万円の現金も手にして上機嫌だった。

 

母親を老人ホームに入れ、自分は小金持ち気分になっていた。

 

しかし、半年後にその男から電話があった。

 

ただの世間話だったが、母親を引き取って同居しているということだった。

 

現金は使い果たし、母親の年金を当てにするしかなくなったようだ。

 

第4話 デート商法くん
頭が弱くて純真なために債務地獄に落ちた30過ぎのノボル君の話。

 

デート商法にひっかかり、女に価値のない商品を高額で買わされ、金を借りに来た。

 

しばらくすると女と連絡が取りにくくなったと相談に来たので、騙されていることを解説してやった。

 

あまりのバカさ加減に呆れて、焼き肉を奢ってやったりもしたが、結局はタコ部屋に送り込んだ。

 

第5話 援交オンナくん
出会い系でカモの女を見つけるのもトキタの常套手段。

 

SNSなどまだない時代、掲示板で見つけて新宿で会った女カヨはひどい風体だった。

 

喫茶店に連れて行き、金を貸そう、部屋も世話しようと誘う。

 

姉との同居に嫌気がさしていた彼女は応じる。

 

池袋に借りていた8万円のマンションを倍の価格で貸す。

 

ある時、直観が働いてそのマンションを訪ねると、韓国系のホストが滞在していた。

 

ホストを脅し、所属する店にも脅迫の電話をかける。

 

女の方は車で移動しながら片っ端からいろいろな消費者金融に借りさせ、放り出した。

 

第6話 高飛びホストくん
カヨの始末をしたトキタは韓国系ホストの所属していたホストクラブ「J」に向かう。

 

「J」の代表は金で解決しようとしたが、トキタは断り、自分の名前を出した人間を安く飲ませる約束だけで許した。

 

その後しばらくして、部下のアキオの客のホストが飛んだ。

 

「J」の代表はそのホストの店を知っていて、電話連絡を入れてくれた。

 

トキタはその店に向かい、回収した。

 

第7話 年金暮らしくん
鈴村は、飲む・打つ・買うの3拍子揃った老人。

 

部下のコウタの客になった。

 

職場の事故で片足を失い、糖尿病まで患っていたが、スナック通いが止まらない様子だった。

 

半年ぐらい律義に約束を守っていたが、連絡が取れなくなった。

 

貸付残高は80万円くらいになっていた。

 

コウタが家を訪ねると、他の貸金業者の取り立ての張り紙が張られていて、留守と思われた。

 

しかし、彼はいた。

 

同居の聾唖の弟の案内で奥に入ると鈴村がおり、かなり前から寝たきりのようだった。

 

彼は香典で返すと約束し、弟に実行するよう伝えた。

 

3カ月後に彼の代理人を名乗る弁護士から鈴村の死を告げられ、ほどなく残高全額の入金があった。

 

破天荒な人生だったが、この老人は最後に自分の尻はきっちり拭いた。

 

 

 

…というような感じで実話が続いていきます。

 

  • 第8話 板金屋オヤジくん
  • 第9話 風俗堕ちくん
  • 第10話 出会い系婦警くん
  • 第11話 同じ穴ムジナくん
  • 第12話 ダメヤクザくん
  • 第13話 色情熟女くん

 

つづきは本で読んでください。